楠本端山の世界-『端山先生遺書』詩 訳注(その一)

書誌事項

タイトル別名
  • The world of Kusumoto Tanzan-Posthumous works of the late Kusumoto Tanzan-poems,annoteated translation(part1)
  • 楠本端山の世界--『端山先生遺書』詩 訳注(その1)
  • クスモト タンザン ノ セカイ タンザン センセイ イショ シ ヤクチュウ ソノ 1

この論文をさがす

抄録

これから紹介するのは,長崎の針尾島出身で,幕末の儒学者の,楠本端山(名は確蔵,後に後覚と改めた,字(あざな)は伯暁,端山は号,一八二八年〜一八八三年)が遺した漢詩集である。日本漢詩は,その価値がまだまだ十分に認識されていない。ましてや儒学者の仕事となると,存在すら忘れ去られているのが現状ではなかろうか。しかし,大方の予想に反して,儒学者のそれは,現代人の鑑賞にたえる魅力的なものが多い。儒学の伝統をふまえた人々の言葉であるがゆえに,かえって趣のある内容となっている,とも言えよう。端山の詩は,そうした優れたものの中でも,とびきりの表現と内容とを備えているのであり,だからこそ,ここに訳注を施すことにしたわけである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ