多数傷病者搬送の対応経験

  • 福田 有
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 小林 憲太郎
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 佐々木 亮
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 佐藤 琢紀
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 植村 樹
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 廣瀬 恵佳
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 松田 航
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 山本 真貴子
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
  • 木村 昭夫
    国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科

書誌事項

タイトル別名
  • A management experience of multiple causalities due to a traffic accident

この論文をさがす

説明

<p>【はじめに】信号機のある交差点を歩行者が横断中に車が突っ込み, 多数傷病者が発生した。当院へ多数傷病者が搬送されたため報告する。【症例】46歳, 男性。一次triageは赤。車に接触し臀部, 両側大腿部を受傷。右恥骨骨折, 左寛骨臼骨折, 左横突起骨折 (L3-4) の診断となり入院。二次triageは黄となった。55歳, 男性。一次triageは赤。車に接触し5m飛ばされ腰を受傷。Th12に圧迫骨折あり入院。二次triageは黄となった。27歳, 女性。一次triageは黄。受傷機転不明, 左大腿遠位~足関節にタイヤ痕あり同部位に皮下血腫, 下腿に1cm大の挫創, 大腿外側に及ぶポケット形成ありデグロービング損傷の診断となり入院。二次triageは赤となった。27歳, 43歳, 54歳, 男性。一次triageは緑。外傷性頸部症候群や腰部打撲傷の診断で帰宅。【考察】START法で待機群とした症例の60%が緊急, 重症症例との報告あり。【結語】待機群に関してはより経時的に精査をする必要がある。特にデグロービング損傷は過小評価されることがあり注意が必要である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ