地域連携デジタル・ネットワーキングに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • The study on regional cooperation digital networking
  • ― The Development of the " region revitalization network that Haiboshi connects" in 2016 fiscal year ―
  • ―平成28年度の「灰干しがつなぐ地域再生ネットワーク」の展開―

抄録

<p> 本稿では,宮城県気仙沼市・南三陸町,鹿児島県屋久島町・口永良部島,宮崎県都城市・高原町,熊本県南阿蘇村の間で展開されている「灰干しがつなぐ地域再生ネットワーク」を事例として,参与観察(ワークショップの開催及び宣伝販売 等)や聞き取り調査による現地調査及び文献・資料の分析・考察を通じて,「地域連携デジタル・ネットワーキング」(災害被災地や不利件利地域が相互にデジタル・メディアを活用して連携し展開する地域再生の取り組み)の実態と課題を明らかにする.</p><p> そこで,まず,1.東日本大震災被災地の南三陸町「福興市」での「桜島灰干し」と「熟成たかはる灰干し」の宣伝販売による参与観察の結果から灰干しのブランド化の課題を考察する.次に,2.参与観察に基づいて「気仙沼灰干しの会」による「気仙沼フカの灰干し」(仮称)の商品化・事業化の現状と課題を明らかにする.他方で,3.「平成28年 熊本地震」を契機に被災地の南阿蘇村において始まった復興支援としての灰干しづくりの可能性を参与観察に基づいて明らかにする.そして,4.東日本大震災被災地と連携しながら火山災害被災地(高原町・口永良部島)で展開する「灰干しがつなぐ地域再生ネットワーク」の実態をとらえ,5.このネットワークの関係構造を「デジタル・ネットワーキング・モデル」によって描き出した上で,今後の研究課題を提示する.</p>

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参考文献 (1)*注記

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