アルゴフロートで観測された三陸沖暖本渦の海水特性と時間変化

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書誌事項

タイトル別名
  • Water characteristics and temporal variations of the warm core ring off Sanriku of Japan observed by Argo floats
  • アルゴフロートで観測された三陸沖暖水渦の海水特性と時間変化
  • アルゴフロート デ カンソク サレタ サンリクオキダンスイウズ ノ カイスイ トクセイ ト ジカン ヘンカ
  • Interannual variations in low potential vorticity water and the subtropical countercurrent in an eddy-resolving OGCM
  • Potential Predictability of Interannual Variability in the Kuroshio Extension Jet Speed in an Eddy-Resolving OGCM

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説明

<p>アルゴフロートと衛星の観測データを用いて,2009年1月から7月の期間における三陸沖の暖水渦(WCR1)と北梅道南東沖の暖水渦(WCR2)の鉛直構造と海水特性告調べた。2つの暖水渦は,ほぼ同じ時期の2007年2月に黒潮続流から切離された。WCR1とWCR2は,いずれも高気圧性渦の密度構造を持ち,等密度面で比較すると,渦内には周囲に比べて高温高塩の黒潮系の水を合む。黒湖水と親湖水の等密度面混合比を用いて,渦の海水特性を調べた結果,WCR1の混合比はおよそ20~50%,WCR2は80%以上であり,渦の周聞に混合比の大きい親潮系の水が分布しているWCR2の方が,渦内の海水が変賀していることを示された。観測周期が通常よりも短く,時間分解能の高い2台のアルゴフロート観測データと船舶観測データを用いて,WCR1の海水特性の時間変化を調べた。渦内の海水特性は顕著な時間変化を示し,渦の外縁部にみられる低温低塩の親潮系の水が,狭い密度幅、かつ数日の短い間隔で断続的に渦内へ貫入している様子が明らかになった。渦内の海水は徐々に親潮系の水へ変質しているため,小さいスケールで起こる渦周囲からの親潮系の水の貫入が,渦内の海水変質の要因であることを示唆した。</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 20 (5), 149-165, 2011-09-15

    日本海洋学会

被引用文献 (14)*注記

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参考文献 (102)*注記

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