高浸透圧高血糖症候群と糖尿病性ケトアシドーシスの合併,さらに麻痺性イレウスを併発した1症例
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- 高岡 佑三子
- 近畿中央病院内分泌内科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of mixed hyperosmolar hyperglycemic syndrome(HHS)and diabetic ketoacidosis (DKA)with paralytic ileus
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説明
64歳男性。62歳時に2型糖尿病と診断され,SU剤と持効型インスリンの併用療法を受けていた。2週間前に転倒後インスリン中断,1週間前から腹部が膨隆し,救急車で来院した。軽度意識障害あり。抗GAD抗体陰性も尿中CPR 31.6μg/日と低下。HbA1c 9.1%,血糖994mg/dL,血漿浸透圧391mOsmでアセト酢酸,3-ヒドロキシ酪酸,血中総ケトン体はいずれも著明に高値,呼気ケトン臭強く,高浸透圧高血糖症候群(HHS)と糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)が合併した病態と考えられた。一方,腹部膨隆,腸雑音の消失,画像所見にて腸管拡張を認め麻痺性イレウスと診断した。HHSとDKA,さらに麻痺性イレウスを併発した例は貴重と考え報告した。
収録刊行物
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- Diabetes Frontier Online
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Diabetes Frontier Online 2 (e1), 014-014, 2015-12-28
Medical Review Co.,Ltd
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283687150228480
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- ISSN
- 21887527
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可