SGLT2阻害薬にグリニド薬/α-GI配合剤を併用した際の血糖日内変動

  • 丸田 千尋
    東京慈恵会医科大学 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科

書誌事項

タイトル別名
  • Glycemic Variability with Combination Therapy with an SGLT2 Inhibitor and a Combination Drug Incorporating a Glinide and an α-glucosidase Inhibitor

説明

SGLT2阻害薬投与症例にミチグリニド(M)/ボグリボース(V)配合剤を追加投与した際の血糖日内変動をCGMにて観察した。血糖コントロール目的にて入院した2型糖尿病患者9名を対象に,入院後SGLT2阻害薬を併用しその後M/V配合剤を3日間追加投与して,CGMで血糖日内変動を比較した。SGLT2阻害薬投与により朝食前血糖値,24時間平均血糖値は有意に低下した。一方,血糖変動幅の指標に関しては,M/V配合剤追加投与により有意に低下した。インスリン分泌を介さずに各食前血糖値,夜間深夜帯の血糖値を低下させて,主に平均血糖値を低下させるSGLT2阻害薬と食後高血糖を強力に低下させて血糖変動幅を縮小させるM/V配合剤の併用は,血糖降下特性が全く異なる薬剤同士の組み合わせであり,血糖日内変動の視点からは理想的な併用と考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283687150236160
  • DOI
    10.15634/j0100_0301_005
  • ISSN
    21887527
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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