動画像符号化における直交変換係数の正負符号の予測符号化方式

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タイトル別名
  • Sign Information Predictive Coding of Transform Coefficients in Video Compression

抄録

我々は動画像符号化の直交変換係数の正負符号を予測することで情報量を削減する方式を提案する.提案手法では,符号化対象ブロックと,符号化対象ブロックに隣接する符号化済ブロックとの相関性に着目し,それぞれの境界画素同士の相関が最も高くなるような直交変換係数の正負符号を総当たり法で求め,その結果を予測符号とする.そして,予測符号と実際の符号が一致したか否かの情報を,算術符号の一種であるCABACでエントロピー符号化することで情報量の削減を可能とする.総当たり法においては,直交変換係数の正負符号をGrayコード順に評価し,相関計算を逐次的に求められるよう工夫することで,予測に必用な演算量を抑制することができた.提案手法をH.264/AVCに適用したところ,正負符号の情報量の約10%に相当する,全体の符号化情報量の約1%を削減することが可能となった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283687150578304
  • DOI
    10.14923/transinfj.2017iep0003
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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