尿路結石症に伴う閉塞性腎盂腎炎における重症度予測スコア

  • 今泉 健太郎
    順天堂大学医学部附属静岡病院泌尿器科
  • 藤田 和彦
    順天堂大学医学部附属静岡病院泌尿器科 順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 石川 圭祐
    順天堂大学医学部附属静岡病院泌尿器科
  • 野口 尊弘
    順天堂大学医学部附属静岡病院泌尿器科
  • 中島 晶子
    順天堂大学医学部附属静岡病院泌尿器科
  • 斎藤 恵介
    順天堂大学医学部附属静岡病院泌尿器科 順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 清水 史孝
    順天堂大学医学部附属練馬病院泌尿器科 順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 堀江 重郎
    順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学

書誌事項

タイトル別名
  • MAKING OF THE DISEASE SEVERITY PREDICTION INDEX FOR ACUTE PYELONEPHRITIS ASSOCIATED WITH URINARY OBSTRUCTION DUE TO URETERAL CALCULI

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抄録

<p> (目的) 尿路結石症に伴う閉塞性腎盂腎炎では,抗菌薬の投与とともに,速やかに尿路のドレナージが必要である.私たちは本疾患の重症度を予測する因子について検討し,重症度予測スコアを作成した.</p><p> (対象と方法) 2001年から2013年に来院した134症例をレトロスペクティブに検討した.受診時または入院後24時間以内に,収縮期血圧90mmHg未満または収縮期血圧が通常より40mmHg以上低下した症例を重症症例と定義した.重症症例と非重症症例について受診時の身体所見および採血データについて単変量解析を行った.単変量解析にて統計学的有意差を認めた6項目について,ロジスティック回帰分析を行い,それぞれの因子の重症度予測への寄与度を求めた.</p><p> (結果) ロジスティック回帰分析にてCr,血小板数,PS(Performance status),CRPの4項目で統計学的有意差を認めた(p<0.05).回帰係数をもとに重症度予測スコアを作成し4点以上の症例の重症度予測への感度は73.8%,特異度は82.6%だった.</p><p> (結論) 血小板の低下,腎機能の上昇が重症度予測への影響が高かった.計算式で4点以上の場合は,三次救急施設などへの転送を考慮したほうが良いと考えられた.</p>

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