科学技術社会論における生-資本論

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  • Concepts of “Bio-Capital” in STS
  • カガク ギジュツ シャカイロン ニ オケル ナマ-シホンロン

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抄録

<p> 生命科学の発展は多くのベネフィットを社会にもたらすと同時に,「生」が持つ様々な側面を資本化し,市場の中に投げ入れてきた.現代における「生」の資本化は,とりわけ1970 年代以降のバイオテクノロジーの急速な発展と,それに適応する形で1980 年代のアメリカにおけるプロパテント政策を背景として急速に進んでいったものであるが,このような「生」の「生-資本」化を巡る視座は近年における科学技術社会論の中心的な関心の一つになりつつある.その中で,「生-資本」を巡る「語り」やポリティクスがどのような実態を持つのかについてのアプローチが続けられている.</p><p> このような状況を踏まえ,本稿では,特に2000 年代半ば以降における国内外の「生―資本」を巡る議論を概観すると共に,科学技術社会論が当該テーマに関して今後取り組むべき課題とその方向性について素描を試みる.</p>

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