移動閉そく信号制御による都市鉄道の超高頻度運転の可能性 ―田園都市線と半蔵門線のケーススタディ―

  • 吉枝 春樹
    前芝浦工業大学 大学院理工学研究科建設工学専攻
  • 小林 渉
    芝浦工業大学 大学院理工学研究科地域環境システム専攻
  • 岩倉 成志
    芝浦工業大学 工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名
  • POSSIBILITIES OF HIGH FREQUENCY TRAIN OPERATION USING MOVING BLOCK SIGNALING: A CASE STUDY OF DENEN-TOSHI LINE AND HANZOMON LINE

抄録

<p> 東京圏の都市鉄道は莫大な乗降者数による停車時間の伸長が,混雑率緩和のための運行頻度増のネックとなっている.これを極めてシンプルな着想で解決する.それは,現在の信号システムに比べ,列車間隔をより短く制御できる移動閉そくシステムで運行頻度を増やして,列車毎の乗降者数を減じ,停車時間を縮減して,大幅に混雑率を低減させるというものである.</p><p> このため,2つのアプローチをおこなった.まず,運転理論に基づく分析で,最小運転間隔90秒の可能性を示す.次に,停車時間を規定する乗降行動と列車挙動のエージェントシミュレーションモデルを構築する.これを用いて停車時間と運行間隔の縮減を分析し,検討路線では移動閉そくと主要駅の改良により95秒間隔で運転でき,大規模な線増投資を行わずに,混雑率150%まで緩和できることを示した.</p>

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

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