透析肩に対する鏡視下滑膜切除術の治療成績

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抄録

<p>【はじめに】長期間の透析例では透析アミロイドーシスによる肩関節痛を発症する事がある.今回,当院にて透析肩に対し鏡視下滑膜切除術を行ったのでその治療成績について報告する.【対象と方法】2012年4月から2017年12月までに透析肩の診断で手術治療を行い術後12ヶ月以上経過観察できた11例11肩(男性7例,女性4例)を対象とした.平均年齢は72歳(62-88歳),平均透析期間は13年(7-19年),術後平均経過観察期間は38ヶ月(12-58ヶ月),3肩はシャント側であった.手術は鏡視下滑膜切除および烏口肩峰靭帯切離,肩峰下除圧を行った.術後成績は術前と最終観察時における日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA score)にて評価した.【結果】術前スコアは平均43.2点が術後スコア平均74.8点となり有意に改善した.11肩中10肩は症状改善した.1肩は術後3年で症状再燃し保存的に治療中である.周術期合併症は認めなかった.【結語】透析肩に対する鏡視下肩滑膜切除術は良好な除痛効果が期待できる.</p>

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