上腕二頭筋長頭腱を温存した関節鏡下腱板修復術の手術成績

  • 栫 博則
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 海江田 英泰
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 海江田 光祥
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 中村 俊介
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 藤元 祐介
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 泉 俊彦
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 廣津 匡隆
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 瀬戸口 啓夫
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 藤井 康成
    鹿屋体育大学保健管理センター
  • 谷口 昇
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学

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抄録

<p>近年,関節鏡下腱板修復術(ARCR)において肩甲下筋(SSC)修復を必要とする際,上腕二頭筋長頭腱(LHB)を切腱もしくは腱固定をする報告が多い.我々はこのような場合でも可及的にLHB温存している.本研究の目的はLHBを温存したSSC修復を含んだARCRの手術成績を報告することである.SSC修復を含むARCRを施行し,術後1年以上経過観察可能であった59例59肩を対象とした.これらをLHBの処理の有無で2群に分け評価した.LHBの処理は術中所見で決定し,結節間溝からの脱臼を整復できない例,通常の1/3以下に菲薄化した例もしくはhourglass test陽性例に対し腱固定術を行った.日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準,自動屈曲角度は2群とも術後有意に改善し,術前後とも2群間に有意差を認めなかった.SSC修復を含むARCRにおいてLHBの処理は必ずしも必要ではないことが示唆された.</p>

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