アトピー性皮膚炎患者のそう痒に対するルパタジンの長期有用性

書誌事項

タイトル別名
  • USEFULNESS OF RUPATADINE FOR PRURITUS OF PATIENTS WITH ATOPIC DERMATITIS
  • アトピー性皮膚炎患者のそう痒に対するルパタジンの長期有用性 : 皮膚疾患に伴うそう痒を有する患者を対象にした国内第Ⅲ相臨床試験のpost hoc解析
  • アトピーセイ ヒフエン カンジャ ノ ソウ ヨウ ニ タイスル ルパタジン ノ チョウキ ユウヨウセイ : ヒフ シッカン ニ トモナウ ソウ ヨウ オ ユウスル カンジャ オ タイショウ ニ シタ コクナイ ダイ Ⅲ ソウ リンショウ シケン ノ post hoc カイセキ
  • —POST HOC ANALYSIS OF PHASE III CLINICAL TRIAL FOR JAPANESE PATIENTS WITH PRURITUS ASSOCIATED WITH SKIN DISEASES—
  • ―皮膚疾患に伴うそう痒を有する患者を対象にした国内第III相臨床試験のpost hoc解析―

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説明

<p>【背景】アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis,AD)に対するヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)の長期投与及び増量の有用性は明らかにされていない.</p><p>【目的】ADに伴う瘙痒に対するルパタジン(第二世代抗ヒスタミン薬)の長期投与の有用性を検討する.</p><p>【方法】ルパタジンの国内第III相臨床試験のpost hoc解析によりAD患者66例への1年間のルパタジンの投与の有効性と安全性を評価した.</p><p>【結果】ベースラインの平均総そう痒スコア(total pruritus score,TPS,4.682)は,ルパタジン投与1週後に4.036,2週後に3.855,52週後に2.376へと低下し,ベースラインからの変化量は1週以降で有意であった.ルパタジンを増量した50例(4週以降増量例22例,2週後増量例28例)のベースラインTPSは10mg維持投与例(16例)に比べて有意に高かったが,12週以降のベースラインTPSからの変化量に有意差はなかった.副作用及び傾眠発現率は19.7%及び15.2%であった.</p><p>【結語】ADに伴う瘙痒に対するルパタジン及びその増量の長期有用性が示された.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 69 (3), 174-183, 2020

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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