腎機能障害とサルコペニア・フレイル

  • 加藤 明彦
    浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部

書誌事項

タイトル別名
  • Association of Kidney Dysfunction with Sarcopenia and Frailty
  • ジンキノウ ショウガイ ト サルコペニア ・ フレイル

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説明

<p>慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者は,サルコペニア・フレイルの合併頻度がステージG4から増加し,末期腎不全の進行および死亡リスクを高める.サルコペニアを合併した保存期CKD患者は,推定糸球体濾過量や尿タンパク量,末期腎不全と死亡のリスクを総合的に評価し,目標たんぱく質摂取量の緩和を検討する.サルコペニア・フレイルは透析期および移植期CKD患者の生命予後にも悪影響を及ぼす.透析患者では半数以上が目標のエネルギーおよびたんぱく質摂取量を遵守できていないため,食事摂取量の確保が課題である.さらに,サルコペニア・フレイル予防として腎性貧血の管理は重要であり,血液浄化療法ではオンライン血液濾過透析が栄養障害の進展を予防する可能性がある.</p>

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参考文献 (27)*注記

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