血小板活性化因子(PAF)を標的とした新しいアレルギー治療
-
- 白崎 英明
- 札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
書誌事項
- タイトル別名
-
- Current anti-allergic medication targeting PAF
この論文をさがす
説明
血小板活性化因子(PAF)はロイコトリエンなどと同様な脂質メディエーターであるが,肥満細胞や好酸球などから産生される.血小板活性化作用以外にも好酸球遊走活性化などのさまざまな生理活性を有する.鼻粘膜に対してはPAF刺激で鼻閉が引き起こされる.PAFを標的にした薬剤として,スペインでH1受容体拮抗作用とPAF受容体拮抗作用の2つをあわせ持ったルパタジンが開発され,本邦においても2017年11月末に発売となった.PAFは好酸球から大量に遊離され,PAFは最も強力な好酸球遊走作用のある脂質メディエーターであるため,本剤を用いることにより各種の好酸球性炎症が改善される可能性が充分期待される.
収録刊行物
-
- 口腔・咽頭科
-
口腔・咽頭科 32 (2), 97-101, 2019
日本口腔・咽頭科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390285300163037568
-
- NII論文ID
- 130007853437
-
- ISSN
- 18844316
- 09175105
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可