Crosstalk between bone remodeling and blood coagulation-anticoagulation system

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  • 骨リモデリングと血液凝固系・凝固制御系のクロストーク

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Abstract

<p>骨リモデリングは,骨芽細胞と破骨細胞が相互に密接に関わる制御システムである.骨では,骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収が恒常的に行われており,この機能的に相反する性質を持つ細胞のバランスによって骨のホメオスタシスが保たれている.骨の基質蛋白質の一つであるオステオカルシンの合成にはビタミンKが必要とされる.同様に,血液凝固因子や凝固制御因子の一部についても,それらの蛋白質の翻訳後の修飾にビタミンKが必要とされる.最近,ビタミンK依存性凝固制御因子の一つであるプロテインCの活性型である活性化プロテインC(activated protein C: APC)が骨芽細胞の増殖を促進し,また破骨細胞の分化を抑制することにより,骨リモデリングを制御・調節することが明らかになった.本稿では,骨リモデリングとその制御に密接に関わる血液凝固系のクロストークについて,筆者らの研究結果も含めて概説する.</p>

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