キャリア教育におけるゲーム導入の試み―「パン屋激戦区ゲーム」の開発・実施・評価―

書誌事項

タイトル別名
  • A Trial of Introducing Game into Carrier Education: Development, Practice and Assessment of the Game “Bakeries in Close Competition”
  • キャリア キョウイク ニ オケル ゲーム ドウニュウ ノ ココロミ : 「 パンヤ ゲキセンク ゲーム 」 ノ カイハツ ・ ジッシ ・ ヒョウカ

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説明

<p>近年,若年層の労働と自立をめぐる諸問題が顕在化し,対比策としてキャリア教育が学校教育に導入されている,しかし,従来のキャリア教育は,職業人に求められる態度面の修得か,自己実現としての職業の強調のどちらかに偏る傾向が見られる.キャリア教育はまず何より客観的妥当性のある勤労観・職業観を育成すべきであり,特に勤労・職業の経済的側面に関心を持たせる実践の開発が必要である.この目的のため本研究では,店の経営と収益の追求を仮想体験する対人型ゲーム「パン屋激戦区ゲーム」を開発し,中学校において実施し,その教育効果を検証した.その結果,次の諸点が確認された.(1)このゲームは,生徒にとって楽しいものとなっている.(2)このゲームによって,生徒は,勤労・職業の経済的側面に関心を持つようになっている.(3)このゲームは,勤労・職業の経済的側面に関心を持たせるという点において,職場体験学刊の教育効果を補完することができる.</p>

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