自動ファシリテーションがオンライン議論に与える影響の分析

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タイトル別名
  • Evaluation of Online Discussions with Automated Facilitation
  • the Case of Surrendering Driving License of the Elderly People
  • 高齢者運転免許返納制度をテーマとした統制実験

抄録

<p>本論は,オンライン議論においてファシリテーターが果たす役割を検討するとともに,自動ファシリテーションの可能性を示す論文である. 目的は,同じテーマを議論した際に,ファシリテーターの有無,そのファシリテーターが人間か,人工知能技術を応用した自動ファシリテーションなのかによって,議論にどのような違いが生じるかを明らかにすることである. そこで「高齢者の運転免許返納制度」をテーマに,大学生118人を無作為に6つのグループに振り分け,グループごとにオンライン議論実験を実施した.議論は,自動ファシリテーション技術を導入したオンライン議論支援システム“D-Agree”を用いた.ファシリテーションを行わない2群,人間がファシリテーションを行う2群,IBIS構造を利用した自動ファシリテーションを行う2群にわけ議論内容を分析するとともに,議論の前後に実験参加者にアンケートを実施して,参加者の意見や態度の変容を捉えた. 結果は,自動ファシリテーションは,テーマと無関係のコメントをフォローするなど課題も見られたが,人間ファシリテーターでは処理できない議論の流れの速いタイミングでも対応できたことが確認された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300165828352
  • NII論文ID
    130007856593
  • DOI
    10.11517/pjsai.jsai2020.0_1c3os6a02
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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