3-グリセリルアスコルビン酸はUVA やブルーライト,近赤外線により引き起こされる弾性線維の形成不全を抑制する

書誌事項

タイトル別名
  • 3-<i>O</i>-Glyceryl Ascorbate Suppresses Hypoformation of Elastic Fiber Induced by UVA, Blue Light and Near-Infrared Light
  • 3-グリセリルアスコルビンサン ワ UVA ヤ ブルーライト,キン セキガイセン ニ ヨリ ヒキオコサレル ダンセイ センイ ノ ケイセイ フゼン オ ヨクセイ スル

この論文をさがす

抄録

<p>太陽光には,UV領域から近赤外線領域までの広範な波長領域の光が含まれている。近年,UVだけではなく低波長域可視光線であるブルーライト(BL)や近赤外線(NIR)が,真皮のコラーゲン線維や弾性線維の再生や分解に及ぼす影響が明らかにされつつある。本研究では,UVAやBL, NIRの照射が弾性線維関連タンパクや弾性線維形成に及ぼす影響の検証を行った。その結果,いずれの光源を照射した場合においても活性酸素種(ROS)の産生亢進や弾性線維関連タンパクの発現変動を伴う弾性線維形成能の低下が確認された。このため,ROSと弾性線維関連タンパクの発現との関連性が示唆されたことから,これまでに抗酸化活性を有することが確認されているアスコルビン酸誘導体3-グリセリルアスコルビン酸(VC-3G)の各光線による弾性線維形成不全に対する影響を検証した。VC-3Gは弾性線維関連タンパクの発現の回復を伴う弾性線維形成能低下の抑制効果を示したことから,VC-3Gは光老化による弾性線維の機能低下に対して有用な素材である可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ