気管食道シャント孔閉鎖症例から考えるシャント発声者への支援

  • 増山 敬祐
    諏訪中央病院耳鼻咽喉科 山梨大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 宮崎 恭子
    山梨大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 石井 裕貴
    山梨大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Support for Patients with Tracheoesophageal (TE) Shunt Speech: Evaluation of Three Cases of Shunt Closure
  • キカン ショクドウ シャントコウ ヘイサ ショウレイ カラ カンガエル シャント ハッセイシャ エ ノ シエン

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抄録

<p>気管食道瘻発声いわゆるシャント発声は,音声獲得率が高く,喉頭摘出後の代用音声として欧米では広く普及している。特別な訓練を必要とせず,自然な発声のため日本でも徐々に広まりつつある。また,頭頸部癌も高齢化している現在,代用音声の選択肢となりうるのではないかと思われる。しかしながら,手術にあたっては多くの課題がある。当科ではこれまで47症例にプロヴォックスを用いたシャント発声の音声再建を行ってきた。そのなかでその後3症例にシャント孔の閉鎖を行った。これらの症例を呈示し,特に高齢者におけるシャント発声に関わる課題について考察を行った。その結果,多職種間ネットワークによる支援が欠かせず,また,耳鼻咽喉科医には閉鎖も含めた経過観察と継続的なケアが求められると思われた。</p>

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参考文献 (6)*注記

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