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- 藤原 翔
- 東京大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Causal Inference in Studies of Sociology of Education
- キョウイク シャカイガク ニ オケル インガ スイロン
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説明
<p> 本論文は,教育社会学的研究における因果推論の動向を示す.具体的には,教育社会学と社会階層研究に関連した(1)教育機会の不平等,(2)学校効果・トラッキング,(3)近隣効果,(4)学歴の因果効果とその異質性(5)社会移動と学歴,(6)ひとり親世帯,(7)多世代の移動に関する海外での因果分析の研究成果を紹介する.これらの研究動向をふまえれば,社会学者が因果の識別について長年にわたって取り組み,統計学や他の社会科学領域で発展した方法を社会学的研究に適用してきたこと,そして単に因果関係の識別だけではなく,関連を生じる交絡やセレクションといった様々な要因の解明に対しても関心を持ってきたことが分かる.これら因果推論に関する研究成果をふまえた上で,今後の日本の社会学における因果推論研究の課題を示す.そして,因果推論が社会現象を理解するための重要な分析枠組みであることについて議論する.</p>
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 34 (1), 65-77, 2019
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285300169416704
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- NII論文ID
- 130007864322
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- NDL書誌ID
- 030167245
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可