高齢漁業者・引退漁業者の継続・引退動機と生計

書誌事項

タイトル別名
  • Continuation and Retirement of Fisheries by Aged Fishers and Retirees
  • 高齢漁業者・引退漁業者の継続・引退動機と生計 : 面談調査の結果から
  • コウレイ ギョギョウシャ ・ インタイ ギョギョウシャ ノ ケイゾク ・ インタイドウキ ト セイケイ : メンダン チョウサ ノ ケッカ カラ
  • Investigation of Reasons and Livelihoods through Interviews
  • 面談調査の結果から

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抄録

<p>本稿は漁業就業者の36%を占める65歳以上の高齢漁業者および漁業を引退した元漁業者がなぜ漁業を継続しているのか,なぜ漁業を辞めたのかを解明する研究である。2015年8月から2016年10月にかけて,千葉県,富山県,宮城県において漁業を引退した概ね80歳前後の高齢者9名,現役で漁業を継続する高齢者19名に面談調査をし,次のことが判明した。漁業をやむなく引退した消極的引退漁業者の多くが,できれば漁業を継続したかった。家族経営型の現役漁業者の場合,漁業を継続する意思があって継続している人と,自分が辞めると漁業が立ち行かないためにやむなく漁業を続けている人がいる。面談相手の多数を占める単独自営漁業者の場合,年間漁業日数は20日から150日までまちまちであるが,いずれも漁業と年金収入を組み合わせて生計を営んでおり,設備更新時や体力の限界でいつまで漁業を続けられるか不安を抱いている。漁業を継続・再開したい人が不安なく漁業を続け,漁業を辞めたい人が快く辞められるようにするためには,生産設備と労働力の流動化,およびマッチングのシステムが必要であると結論付けられる。</p>

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