痛み診療の現場における2015年および2016年の有害事象について―日本ペインクリニック学会安全委員会・有害事象調査報告と課題―

DOI Web Site 被引用文献1件

書誌事項

タイトル別名
  • Adverse events in pain treatment in 2015 and 2016: a report on adverse events from the Committee on Safety of the Japan Society of Pain Clinicians
  • 日本ペインクリニック学会安全委員会報告 痛み診療の現場における2015年および2016年の有害事象について : 日本ペインクリニック学会安全委員会・有害事象調査報告と課題
  • ニホン ペインクリニック ガッカイ アンゼン イインカイ ホウコク イタミ シンリョウ ノ ゲンバ ニ オケル 2015ネン オヨビ 2016ネン ノ ユウガイ ジショウ ニ ツイテ : ニホン ペインクリニック ガッカイ アンゼン イインカイ ・ ユウガイ ジショウ チョウサ ホウコク ト カダイ

この論文をさがす

抄録

<p>日本ペインクリニック学会安全委員会では，2009年より学会認定ペインクリニック専門医指定研修施設を対象に有害事象収集事業を開始した．本稿では2015年の1年間を対象とした第5回調査および2016年の1年間を対象とした第6回調査の結果について報告する．第5回調査では350施設中162施設（46％），第6回調査では348施設中197施設（57％）から回答が得られた．これまでの調査結果と同様に，有害事象のほとんどが鎮痛薬・鎮痛補助薬の副作用と神経ブロック・インターベンショナル治療の合併症であった．鎮痛薬・鎮痛補助薬に関しては，プレガバリン，三環系抗うつ薬およびトラマドール・アセトアミノフェン配合錠の副作用が多く報告された．神経ブロック・インターベンショナル治療に関しては，硬膜外ブロック・カテーテル関連，星状神経節ブロック，肋間神経ブロックおよびトリガーポイント注射による合併症が多く報告された．今後も有害事象に関する情報を学会員間で共有し，痛み診療における安全の確保と質の向上を図る必要がある．</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ