熟練精神科訪問看護師が統合失調症者に対して実践する臨床判断

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Judgment made by Experienced Psychiatric Visit Nurses with Patients with Schizophrenia
  • ジュクレン セイシンカ ホウモン カンゴシ ガ トウゴウ シッチョウショウシャ ニ タイシテ ジッセン スル リンショウ ハンダン

この論文をさがす

抄録

<p>本研究の目的は,熟練精神科訪問看護師が統合失調症者に対して実践する臨床判断を明らかにすることである.</p><p>精神科訪問看護師14名を対象に半構造化面接を行い,SCATを用いて分析を行った.結果,地域生活継続に向けた3つの臨床判断の側面と,7つの概念が明らかになった.</p><p>熟練精神科訪問看護師は,統合失調症者の刺激に対する脆弱性や他者に適切な症状を表出しにくいという特性を踏まえ,利用者との関係判断として【訪問初期の受け入れ状況】と【訪問ごとの関係を保つための距離】を判断していた.また,訪問前と訪問時の状況判断として【いつもと異なるその人らしくない違和感】【その日の生活・精神症状・服薬の状況】【医療的介入の必要性】を判断していた.さらに地域生活継続の状況判断として【関係者を巻き込むスピーディな調整】と【生活の継続】を判断していた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ