2019年度低炭素社会実行計画フォローアップ調査結果(2018年度実績)と温暖化対策関連情報

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タイトル別名
  • Report on the Results of the Fiscal 2019 Follow–up Survey on “JPA's Commited Action Plan for a Low Carbon Society” and Related Information on Measures against Global Warming in the Japanese Paper Industry
  • 2019ネンド テイタンソ シャカイ ジッコウ ケイカク フォローアップ チョウサ ケッカ(2018ネンド ジッセキ)ト オンダンカ タイサク カンレン ジョウホウ

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抄録

<p>日本製紙連合会は日本経団連加盟の他の業界団体と共に,1997年より環境自主行動計画を策定し,毎年その取り組み状況を公表して来た。2013年度からは2020年度に向けて新たな環境行動計画として「低炭素社会実行計画」を策定し,地球温暖化防止に積極的に取り組んでおり,主な活動目標は以下の通りである。</p><p>・‌2020年度に化石エネルギー由来CO2の排出量を,BAU比(2005年度のCO2排出原単位基準)で139万トン削減する。</p><p>・‌森林資源の確保とCO2吸収のため国内外の植林事業を推進し,2020年度までに植林面積を70万haに拡大する。</p><p>2019年度のフォローアップ調査結果(2018年度実績)によると,2005年度の化石エネルギー由来CO2排出量2,495万トンに対し,2018年度のCO2排出量は1,739万トンとなり,2017年度に対し2.5%の削減,BAUに対する削減量は344万t/年となり,目標の139万t/年を達成している。また,CO2排出原単位は,2020年度の目標達成のための0.853‌t-CO2/tに対し,2018年度の実績値は0.759‌t-CO2/tとなった。これは,各社が省エネルギー対策や非化石エネルギー源であるバイオマス燃料への燃料転換対策等を積極的に推進してきた結果である。</p><p>本報告ではこの調査結果を報告するとともに,現在の日本の紙パルプ産業のエネルギー事情や2021年度以降の2030年度に向けた温暖化防止対策となる低炭素社会実行計画(フェーズⅡ)の概要,さらには温暖化防止対策に関する最近の情報を紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 74 (4), 339-357, 2020

    紙パルプ技術協会

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