-
- サトウ タツヤ
- 立命館大学文学部
-
- 安田 裕子
- 京都大学大学院教育学研究科
-
- 木戸 彩恵
- 立命館大学大学院文学研究科
-
- 高田 沙織
- 立命館大学大学院法務研究科
-
- ヴァルシナー ヤーン
- クラーク大学心理学科
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Discovery of Trajectory Equifinality Model
- 複線径路・等至性モデル : 人生径路の多様性を描く質的心理学の新しい方法論を目指して
- フクセン ケイロ ・ トウ シ セイ モデル : ジンセイ ケイロ ノ タヨウセイ オ エガク シツテキ シンリガク ノ アタラシイ ホウホウロン オ メザシテ
- 人生径路の多様性を描く質的心理学の新しい方法論を目指して
この論文をさがす
説明
質的心理学や文化心理学の新しい出発にあたっては新しい方法論が必要である。こうした方法論は現象の性質に即していることが必要である。複線径路・等至性モデル(Trajectory Equifinality Model:TEM)は,人間の成長について,その時間的変化を文化との関係で展望する新しい試みを目指したものであり,ヴァルシナーの理論的アイディアのもと我々が共同で開発してきたものである。心理学を含む広い意味での人間科学は,その扱う対象が拡大し,また,定量的,介入的方法が難しい現象を対象とする研究も増えてきた。こうした研究には定性的データの収集や分析が重要となる。複線径路・等至性モデルはそのための一つの提案である。本論文はベルタランフィのシステム論,ベルグソンの持続時間などの哲学的背景の説明を行い,複線径路,等至点(及び両極化した等至点),分岐点,必須通過点,非可逆的時間など,この方法の根幹をなす概念について説明を行い,実際の研究を例示しながら新しい方法論の解説を行うものである。心理学的研究は個体内に心理学的概念(知能や性格など)が存在するものとして測定して研究をするべきではなく,TEM はそうした従来的な方法に対する代替法でもある。
収録刊行物
-
- 質的心理学研究
-
質的心理学研究 5 (1), 255-275, 2006
日本質的心理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390285300173110528
-
- NII論文ID
- 130007870311
-
- NII書誌ID
- AA11647315
-
- ISSN
- 24357065
-
- NDL書誌ID
- 029354463
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可