Ivlevの選択性指数による島根半島のニホンジカの葉の選択性樹種の抽出

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タイトル別名
  • Extraction of the leaf selective tree of the sika deer in Shimane Peninsula using the selective index of Ivlev.

抄録

<p>シカは食物供給源の違いによって食性を変えるため(高槻1989)、シカの生息密度が高い地域では嗜好性植物が減少し、嗜好性の低い樹種が増加し、さらには不嗜好性の植物のみが増加する(高槻1989、井上ら1997)。従って、シカの嗜好性・不嗜好性樹種の分布をシカの分布や森林の利用状況の指標として活用できる可能性がある。そのためには指標となる樹種の絞り込みが必要となる。そこで、本研究では、Ivlevの選択性指数を用いて島根半島における正・負の選択性樹種を求めた。Ivlervの選択性指数EはE=(ri-pi)/(ri+pi)で表され、riは採食された全個体に対する採食されたi種の個体数の割合、piは全出現個体に対するi種の個体数の割合を示す。解析には島根大学の卒業論文6報から、島根半島におけるシカの葉の採食被害データを集約して用いた。出現本数、調査地数、選択性指数を基準として樹種を絞り込み、正・負の選択性樹種をそれぞれ5種選別した。その結果、島根半島における正の選択性樹種はネズミモチ、アオキ、ハイイヌガヤ、ヤブツバキ、ヒサカキ、負の選択性樹種はシロダモ、アブラギリ、ウラジロガシ、キヅタ、シキミとなった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300178251776
  • NII論文ID
    130007880517
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_207
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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