高木限界に生育する樹木4種の細根の水および炭素利用様式
書誌事項
- タイトル別名
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- Water and carbon use of fine root in four tree species at the alpine tree line
抄録
<p>樹木にとって成長が制限される過酷な環境である高木限界において、樹木がどのように適応して生育しているのかを明らかにするため、高木限界に生育する4樹種の細根の水および炭素利用様式を評価した。2018・2019年7-9月に長野県北アルプスに位置する乗鞍岳の高木限界である標高2500 m付近に優占する落葉広葉樹のウラジロナナカマドとダケカンバ、常緑針葉樹のオオシラビソとハイマツの直径2 mm以下の細根系を土壌表層 (0-20 cm) から採取し、水分生理、根呼吸、形態および解剖特性を測定した。ウラジロナナカマドは、皮層を大きくすることで内生菌との共生を強めて生理活性を高くするとともに、中心柱を病原体や寄生虫から保護している。ダケカンバは、炭素あたりの養水分獲得効率を高めるとともに、物理強度を高めて外的ストレスに強くしている。オオシラビソは水獲得能、生理活性および炭素利用効率が低く、低コストである。ハイマツは、炭素利用効率が低い一方で、水を通しやすく水を獲得しやすくしている。以上のように4樹種は、異なる細根の水・炭素利用様式をもっていた。本発表では、4樹種の細根の水利用と炭素利用様式の関連を考察する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 341-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285300178303616
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- NII論文ID
- 130007880705
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可