全国の大学演習林における技術職員の構成および取得資格の調査

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タイトル別名
  • Technical staff composition and qualification in university forests of japan.

抄録

<p> 林学に関する学科を有する日本の大学には、演習林という附属施設の設置が義務付けられている(学校教育法および大学設置基準)。現在、演習林は全国の国公私立27大学に存在しており、総面積は約13万ヘクタール、国土面積の290分の1(0.35%)を占める。演習林の主な事業内容は、教育・研究・社会貢献のほか、それらを支える森林・設備等の管理である。一方で、その森林は大学の資産であるという歴史的な側面もあり、多くの場合、収入を伴う林業(木材生産・販売)も営まれている。</p><p> こうした演習林を支える大学職員、特に、森林管理の実務を担う技術系職員についての全体像が知られる機会はあまりない。本報告では、全国大学演習林協議会において筆者らが実施したンケート調査をもとに、演習林技術系職員の年齢構成および保有資格、業務に占める林業の割合などについて整理した。その結果、若年層の少なさ、年齢構成の偏りや組織人数に起因する技術継承の困難さなど、今後の演習林管理に対するいくつかの課題が明らかになった。</p>

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390285300178397696
  • NII論文ID
    130007880748
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_385
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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