スギ材のアルカリ金属濃度の個体間差と成長速度・水利用効率との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- Individual variability of alkali metal concenrations in cedar wood and its relation with water use efficiency
抄録
<p>福島原発事故後、幹材中の放射性セシウム(137Cs)濃度が経年的に増加する場合があることがわかってきた。しかし、どのような特徴を有する林分や樹木において137Cs濃度が高くなるのかということは明らかになっていない。発表者らは137Cs濃度と樹木の経根吸収量との関係に着目し、苗木による実験を行ってきた。その結果、吸水量とCs経根吸収量の間に正の相関が見られたこと、また肥大成長によるCs濃度の希釈効果が考えられたことから、幹材中のCs濃度に対して水利用効率及び肥大成長速度はともに負の効果があるのではないかという仮説を立てた。本研究ではこの仮説を検証するため、2つのサイトにおいてスギの成木15個体ずつを対象とし、水利用効率や肥大成長速度が幹材中のアルカリ金属(安定同位体のCsやRb、K)濃度と相関があるかどうかを調べた。水利用効率は年輪の炭素安定同位体比(δ13C)、肥大成長速度は断面積増加量(BAI)を指標とした。BAIは幹材中のアルカリ金属濃度との間に有意な相関を示さなかったが、δ13Cは片方のサイトでのみ負の相関を示した。今後、調査林分や評価指標を追加して一般性を検証する必要がある。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 523-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285300178536704
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- NII論文ID
- 130007880946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可