カラマツとグイマツの針葉のNDVI画像からのクロロフィル含量の推定

DOI
  • 玉城 聡
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 花岡 創
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 福田 陽子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場

書誌事項

タイトル別名
  • Assessing leaf chlorophyll content with reflectance index, NDVI in Larix kaempferi and L. gmelinii var. Japonica.

抄録

<p> NDVI(正規化植生指数)は多くの植物種においてクロロフィル含量との間に正の相関があることが報告されているが、国内の木本種での検証事例は少ない。個体間のクロロフィル含量の違いは成長能力の違いや健全性の違いを反映しているという報告もあり、NDVIから推定できれば非破壊で簡易に大量の個体を評価できることが期待される。そこで、カラマツとグイマツを対象に、枝(シュート)を近赤外カメラで撮影して推定したNDVI値と、有機溶媒で抽出したクロロフィル含量との関係を解析した。写真撮影と抽出実験は7~10月にかけて定期的に行った。撮影は現地の供試木を直接撮影する方法と、撮影した枝を切断し、直射光を避けられる比較的均質な光環境下において三脚で固定したカメラで撮影する方法の2通りで行った。両撮影方法ともに、個々の撮影時の光条件の違いを補正するために標準反射板を試料と合わせて撮影した。枝ごとのNDVI値とクロロフィル量との相関を求めた結果、いずれの撮影方法でも有意な正の相関関係が認められ、カラマツとグイマツの場合においてもNDVI値はクロロフィル量の違いを推定するために利用可能であると考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300178649088
  • NII論文ID
    130007881113
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_772
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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