堀田(1997)データを用いた九州地域の土壌タイプ別の保水特性比較

DOI
  • 釣田 竜也
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 阪田 匡司
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of water retention properties of forest soil in Kyushu region using Hotta(1997) data

抄録

<p>日本の森林土壌の保水性データを収集し土壌タイプ毎の保水特性を整備する事を目的に、堀田(1997)の学位論文中の孔隙分布特性データを解析した。このデータは九州・沖縄地域の褐色森林土、黒色土、赤黄色土など142断面分の加圧板法の結果で、ψ=-0.1kPaから-150kPaまでを8区分して各区分の孔隙量が記載されている。しかし特定のψに対応する体積含水率の記載がないため保水性曲線(θ-ψ関係)が特定できない。本研究では「保水性曲線を特徴付ける主要なモデルパラメータは、保水性実測点間の相対的な位置関係が同じであれば変化しない」ことを利用し、このデータセットから作った仮の保水曲線データ(500層位分)にvan Genuchtenモデルをあてはめ、マトリックポテンシャルと有効飽和度の関係として整備した。整備した結果から3つの保水特性値(孔隙分布の集中に関係するパラメータ、保水曲線の変曲点のマトリックポテンシャル、易有効水分量)に着目して土壌タイプ毎のヒストグラムを検討した結果、特に易有効水分量について、最頻値が黒色土で大きく乾性型褐色森林土や未熟土で小さく、土壌タイプ毎の違いが見られた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300178716416
  • NII論文ID
    130007881205
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_831
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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