分子生物学的手法を用いたシカ・カモシカの判別法の再検討

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タイトル別名
  • Re-evaluation of molecular biology-based discrimination between sika deer and Japanese serow

抄録

<p>ニホンカモシカ (Capricornis crispus, 以下、カモシカ) は日本固有種であり、特別天然記念物として保護されているが、中部地方、東北地方の一部の地域では個体数が著しく増加し、自然植生や農林業への被害が顕在化している(環境省 2010)。ニホンジカ(Cervus nippon, 以下、シカ)もまた日本の植生や農林業に大きな影響を与えている。しかし、これら2種は生息地が重複し、足跡や糞の形状、食痕などが類似していることから、農林業被害地などで残された痕跡から種を特定することが困難なケースもある。本研究では農林業被害の原因を明確にし、またこれら種の適切な個体数管理を提案することを目的に、Aikawa et al. (2015)が開発したLAMP法(Loop-Mediated Isothermal Amplification, Notomi et al. 2000)を用いたシカ・カモシカのミトコンドリアDNAを対象とした簡易判別法を様々な状況下で行い、LAMP法プライマーの追加設計も行い、これらの種判別能力を評価した。これら結果について両種の糞、食痕サンプル状態、対象個体の多型も考慮し議論する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300178764288
  • NII論文ID
    130007881276
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_843
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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