シイタケ害虫ナガマドキノコバエ類の菌床上の生育ステージ別場所選好性

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タイトル別名
  • Habitat preference of genus <i>Neoempheria</i> at three stages of the growth on mycelial blocks of shiitake mashroom

抄録

<p>近年、シイタケの菌床栽培方法は、生産性向上や作業の効率化を図るため全面発生栽培から上面発生栽培へと転換した。それに伴ってナガマドキノコバエ類(以下、ナガマド)が多数発生するようになり、シイタケの食害や商品混入等の被害が深刻化している。しかし、現在行われている菌床の浸水処理等では十分な防除効果が得られていない。そこで、効果的な防除方法を検討する前提条件となる菌床上のナガマドの生態を明らかにすることを目的として、菌床上の幼虫の生息部位、蛹化部位、産卵部位を調査した。</p><p>調査は、岐阜県郡上市のシイタケ上面発生栽培を行っている2施設で実施し、7月初旬から9月下旬まで約2週間おきに菌床を2個ずつ持ち帰った。菌床上の幼虫と蛹の位置にピンを刺し、場所の特徴を記録した。また、菌床上面および側面の露出部、側面の浸水部から菌床表面(2×4cm)を4箇所ずつ切取り、卵を計数した。その結果、卵は菌床の側面浸水部以外で、幼虫は菌床上面、側面露出部、浸水部の全てで確認され、卵も幼虫も側面の露出部で多い傾向にあった。蛹は、側面の露出部のみで確認された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300178771072
  • NII論文ID
    130007881287
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_848
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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