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- 志水 洋人
- 龍谷大学 カーディフ大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Contemporary Issues in Illness Narratives: An Examination of the Controversy in the United Kingdom and North America
- 病いの語り研究の現代的課題をさぐる : 英米で展開された論争を手がかりに
- ヤマイイ ノ カタリ ケンキュウ ノ ゲンダイテキ カダイ オ サグル : エイベイ デ テンカイ サレタ ロンソウ オ テガカリ ニ
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説明
<p>本稿の目的は、語りの特権化なる事態をめぐって90年代以降英米で展開された論争を検討し、病いの語り研究の現代的課題を導出することにある。80年代に登場した病いの語り研究に対しPaul Atkinsonは、それらがしばしば語りを特権化していると批判し、語りの埋め込まれた社会的文脈を体系的に分析する必要を論じた。英国の医療社会学誌を主なアリーナとして展開されたその後の論争は「科学」か「倫理」かという二項対立のもとに論者らの対立を深めることになる。本稿はこの論争の批判的検討から三点の課題を導出した。第一に、「社会」の概念化の仕方を明確化すること。具体的には、「社会」と「個人」との間の関係の概念化、および「社会」の具体的内容をどの程度アプリオリに想定するか。第二に、「病い」のカテゴリーの多様性を考慮すること。第三に、調査過程における現実的困難・葛藤を論じることである。</p>
収録刊行物
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- 保健医療社会学論集
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保健医療社会学論集 30 (1), 21-31, 2019-07-31
日本保健医療社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285300179438592
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- NII論文ID
- 130007882410
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- NII書誌ID
- AN10421975
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- ISSN
- 21898642
- 13430203
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- NDL書誌ID
- 029945687
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可