2型糖尿病患者の目標心拍数の設定について

  • 大熊 克信
    社会医療法人さいたま市民医療センター・診療技術部リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • 2型糖尿病患者の目標心拍数の設定について : CPXとカルボーネン法の比較
  • 2ガタ トウニョウビョウ カンジャ ノ モクヒョウ シンパクスウ ノ セッテイ ニ ツイテ : CPX ト カルボーネンホウ ノ ヒカク
  • ―CPXとカルボーネン法の比較―

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抄録

<p>2型糖尿病患者20名に,目標心拍数をCPXとカルボーネン法から求めた場合の比較を行った。目標心拍数の平均は,AT時のHR(ATHR)が108,k=0.3で104,k=0.4で113,k=0.5で122,k=0.6で130。AT1分前HRとk=0.4 , 0.5 , 0.6,ATHRとはk=0.5 , 0.6で有意な差を認めた。%ATが100%以下の運動耐容能低下例が,82.7%であった。カルボーネン法で目標心拍数を求める場合,k=0.5,0.6ではAT以上の負荷量になる恐れが示唆された。k=0.4は慎重に,k=0.3は運動開始時やCPX実施困難な場合に適用できる可能性が示唆された。一方で,2型糖尿病患者は自律神経障害を呈している場合が多く,運動耐容能低下を認める例が多いことも勘案すると,CPXから求めたAT1分前HRやATHRを用いることが推奨される。</p>

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