数学教育の確率単元における根元事象に関する暗黙的な仮定

  • 石橋 一昴
    広島大学大学院教育学研究科院生(日本学術振興会特別研究員)

書誌事項

タイトル別名
  • The Implicit Assumption of Elementary Event of Probability in Mathematics Education

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説明

<p>本研究は,高等学校数学Aの確率における根元事象についての問題の答えが,学問数学による答えとは異なることから,数学教育の確率単元における根元事象には暗黙的な仮定が存在すると考え,それを明らかにすることを目的とした.また,先行研究の知見から,暗黙的な仮定が存在すればそこから指導上の課題が明らかになるとの示唆を得たことから,確率教育の課題の指摘にも取り組んだ.その結果,確率教育の根元事象は,各根元事象が同様に確からしいことを暗黙的な仮定としていることが明らかになった.次に,事象の確率の定義に「根元事象が全て同様に確からしい」という記述があることと,各根元事象が同様に確からしくない問題が扱われていることを,確率教育における自己矛盾として指摘した.さらに,これらの矛盾から,確率教育における根元事象の意味が一貫していないことを指摘し,それを乗り越えるための対応方策を提案した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300179734912
  • NII論文ID
    130007882890
  • DOI
    10.14935/jssep.43.0_572
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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