ジャイロセンサ及び加速度センサによる呼吸計測に関する基礎的検討

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タイトル別名
  • Feasibility study on respiration measurement using gyroscope sensor and acceleration sensor

抄録

<p>呼吸器系疾患の診断には,呼吸数や呼吸波形などの呼吸運動の計測が重要である。また,呼吸運動の計測はストレス評価などの自律神経系機能の評価においても重要とされている。呼吸計測方法としては,サーミスタ法,インダクタンス法,電気的インピーダンス法などがある。しかし,サーミスタ法やインダクタンス法はセンサ装着性が煩雑であり,被検者への負担が大きい。また電気的インピーダンスは,体動の影響を受けやすいなどの問題がある。これまでの研究成果より,格子状に配置したジャイロセンサを用いた胸壁の実変位計測からジャイロセンサによる呼吸計測が可能なことが分かっている。そこで本研究では,ウェアラブル・ヘルスケデバイスへの適用を考慮して,6軸センサ(3軸加速度,3軸ジャイロ)を用いて着衣時における呼吸運動の計測についての基礎的検討を行った。その結果,フィットした肌着に装着した場合は,体表面に6軸センサを装着した波形と同様な波形が得られた。また,一般的なワイシャツに装着した場合も呼吸数を測定することが可能な波形が得られた。したがって,衣服の上に6 軸センサを装着しても呼吸波形を測定できることが示唆された。さらに得られた呼吸波形には心弾動図と類似した信号が重畳しており,1つのセンサで心機能の評価も同時にできる可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual58 (Abstract), 407-407, 2020

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300181004160
  • NII論文ID
    130007885075
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual58.407
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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