養豚廃水からのカリウム回収率向上と回収後溶液の生物処理への影響

  • 土手 裕
    宮崎大学工学部 社会環境システム工学科
  • 関戸 知雄
    宮崎大学工学部 社会環境システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Improving Potassium Recovery from Swine Wastewater and Evaluating the Effect of Recovered Solution on Biological Treatment

抄録

養豚廃水からの N, P, K 同時回収における K の回収率を向上させることを目的に pH10~11 の条件で回収実験を行った。また,回収後溶液の生物処理に与える影響を明らかにすることを目的として回分式活性汚泥処理を行った。その結果,P 残存濃度を排水基準以下に保ち,80 % 以上の高い回収率で K と N を回収できる条件は,pH=10.5, P/(N+K)=1.3, Mg/P=1.2であった。この時の K 回収率は 81 % であり,K の回収率を向上させることができた。N 回収率については 89 % であり,高い回収率を保つことができた。また,添加した以上の P を回収することができた。pH10.5 で回収した溶液は,中和することなく 1 次処理水と同程度の TOC 除去が期待できることがわかった。また,生物学的脱窒処理を行わなくても窒素の排水基準を満たすことができた。

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