PCAS(post cardiac arrest syndrome)トレーニングセミナー

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タイトル別名
  • PCAS (post cardiac arrest syndrome) training seminar.
  • With focus on neuroresuscitation
  • ─脳蘇生への取り組みを中心に─

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抄録

心停止後患者の救命率と社会復帰率を高めるためには,質の高い救命の連鎖を遅滞なく実践する必要がある。「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」の向上を図るため,日本循環器学会・日本蘇生協議会が中心となり,PCAS(post cardiac arrest syndrome)トレーニングセミナーが展開されている。2014年,第17回日本脳低温療法学会に併設して実施された本セミナーは,心拍再開後ケアの標準化とチーム医療をテーマとし,以後,2019年1月末まで計12回のコースが開催されている。受講者は毎回約40名で職種は医師,看護師,臨床工学技士が対象である。学習項目は心拍再開後の「呼吸管理」「適切な循環補助(PCPS)」「適切な体温管理療法(低体温療法)」であり,2016年から新たに心拍再開後の「脳機能モニタリング」「神経所見の評価」が加わった。受講者は,各種の診断・治療機器を操作しながら実習し,心拍再開後や心室細動持続患者に対する集中治療をシナリオベースで体験する。本セミナーにおける心肺脳蘇生に関する取り組みを紹介する。

収録刊行物

  • 脳死・脳蘇生

    脳死・脳蘇生 32 (2), 62-67, 2020-08-11

    日本脳死・脳蘇生学会

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