Roles of the fibrinolytic system in inflammatory diseases

  • Hattori Koichi
    順天堂大学大学院医学研究科ゲノム・再生医療センター 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター血液腫瘍内科・分子療法分野
  • Takahashi Satoshi
    東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター血液腫瘍内科・分子療法分野
  • Osada Taro
    順天堂大学医学部附属浦安病院消化器内科
  • Beate Heissig
    順天堂大学大学院医学研究科免疫診断学

Bibliographic Information

Other Title
  • 線溶系と炎症性疾患

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Description

<p>筆者らは,これまでの研究でマトリックスメタロプロテアーゼの活性化を通じた凝固・線溶系による炎症性サイトカインの分泌と炎症性細胞動態制御機構を明らかにしてきた.近年,凝固・線溶系因子を含む臓器特異的血管内皮由来のアンジオクライン因子による臓器・組織中のプロテオリティックニッチの形成と,ホメオスタシスの維持機構-アンジオクラインシステムの存在が示唆されている.筆者らは臨床検体と疾患モデルを使用し,血管内皮障害をトリガーとしたアンジオクラインシステムの破綻,凝固・線溶系の異常亢進が急性,慢性炎症性疾患と「サイトカインストーム」,またこれらの関連疾患の発症と病態制御に関与していること,そして炎症性疾患に対するこれらのアンジオクライン因子,線溶系因子を標的とした分子療法の可能性を提示した.本稿では,筆者らの研究成果を中心に,免疫病態における線溶の意義について紙面の範囲内で概説する.</p>

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