経気管支鏡下クライオバイオプシーにより診断したシェーグレン症候群合併肺アミロイドーシスの1例

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  • Sjögren's Syndrome-associated Pulmonary Amyloidosis Proven by a Transbronchial Cryobiopsy

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抄録

<p>背景.多発肺囊胞がある場合,アミロイドーシスの可能性を考える必要がある.症例.72歳男性.リウマチ性多発筋痛症を発症した際に,シェーグレン症候群の合併も診断された.また肺野に多発囊胞を認め内部に石灰化を伴っていた.同病変に関しての診断目的に,経気管支鏡下クライオバイオプシーを施行した.病理学的に気管支粘膜,肺動脈壁,肺胞隔壁にアミロイド沈着を認め,肺アミロイドーシスと診断した.さらに肺胞隔壁はアミロイド沈着により既存の弾性線維が減少ないし消失し,肺の囊胞形成の要因と推測した.結論.肺アミロイドーシスの診断および囊胞の成因機序の解明に,経気管支鏡下クライオバイオプシーが有用な可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 42 (4), 306-311, 2020-07-25

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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