スズメバチ刺傷により多臓器不全に陥り死亡した1例

  • 森㟢 仁美
    長崎みなとメディカルセンター皮膚科 長崎大学病院皮膚科・アレルギー科
  • 東 江里夏
    長崎みなとメディカルセンター皮膚科
  • 竹中 基
    長崎大学病院皮膚科・アレルギー科
  • 室田 浩之
    長崎大学病院皮膚科・アレルギー科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Death with Multiple Organ Failure Due to <i>Vespa mandarinia</i> Stings
  • スズメバチ シショウ ニ ヨリ タゾウキ フゼン ニ オチイリ シボウ シタ 1レイ

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説明

<p>68歳,男性.登山中にオオスズメバチのものと思われる土中の巣を踏み,スズメバチに約50カ所を刺され,アナフィラキシーショックとなった.ドクターヘリが要請され,刺傷約1時間半後にアドレナリン筋注等でショック状態を脱した.刺傷約3時間半後に救急搬送され,救急科より当科を紹介された.刺傷部には紅斑および皮下出血を認め,肝障害,腎障害を認めた.刺傷約15時間後に急速に横紋筋融解症と多臓器不全を生じ,他院に転院し集学的治療が行われたが,刺傷約36時間後に多臓器不全で死亡した.ハチ刺症で臓器障害を来した報告例を検討し,刺傷数や刺傷部の所見,クレアチンキナーゼ値などが重症化の指標となりうると考えた.</p>

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