論文作成に必要な知識

  • 渡邊 裕
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 北海道大学大学院歯学研究院口腔健康科学分野高齢者歯科学教室
  • 新井 伸征
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 川崎医科大学リハビリテーション医学教室
  • 青柳 陽一郎
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
  • 加賀谷 斉
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
  • 菊谷 武
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学
  • 小城 明子
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 東京医療保健大学医療保健学部医療栄養学科
  • 柴本 勇
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部言語聴覚学科
  • 清水 充子
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 埼玉県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション部
  • 中山 剛志
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 日本福祉教育専門学校言語聴覚療法学科
  • 西脇 恵子
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 日本歯科大学附属病院言語聴覚士室
  • 野本 たかと
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座
  • 平岡 崇
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 川崎医科大学リハビリテーション医学教室
  • 深田 順子
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 愛知県立大学看護学部
  • 古屋 純一
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 東京医科歯科大学大学院地域・福祉口腔機能管理学分野
  • 松尾 浩一郎
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 藤田医科大学医学部歯科・口腔外科学講座
  • 山本 五弥子
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 川崎医科大学リハビリテーション医学教室
  • 山本 敏之
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 国立精神・神経医療研究センター嚥下障害リサーチセンター,病院脳神経内科
  • 花山 耕三
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集委員会 川崎医科大学リハビリテーション医学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Knowledge Required for Articles: The Items to Be Included in Case Reports and Observational Study Articles
  • 論文作成に必要な知識 : 症例報告と観察研究論文に記載すべき事項
  • ロンブン サクセイ ニ ヒツヨウ ナ チシキ : ショウレイ ホウコク ト カンサツ ケンキュウ ロンブン ニ キサイ スベキ ジコウ
  • ―症例報告と観察研究論文に記載すべき事項―

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抄録

<p>【目的】摂食嚥下リハビリテーションに関する臨床および研究は,依然として未知の事柄が多く,根拠が確立されていない知見も多い.今後さらに摂食嚥下リハビリテーションの分野が発展していくためには,正しい手順を踏んだ研究が行われ,それから得られた知見を公開していく必要がある.本稿の目的は臨床家が正しい知見を導くために,研究報告に関するガイドラインを紹介し,論文作成とそれに必要な情報を収集するための資料を提供することとした.</p><p>【方法】日本摂食嚥下リハビリテーション学会誌に投稿される論文は症例報告,ケースコントロール研究,コホート研究,横断研究が多いことから,本稿では症例報告に関するCase report(CARE)ガイドラインと,The Strengthening the Reporting of Observational Studies in Epidemiology Statement(STROBE 声明)において作成された,観察研究の報告において記載すべき項目のチェックリストについて紹介した.</p><p>【結果】CAREガイドラインについては,症例報告の正確性,透明性,および有用性を高めるために作成された13 項目のチェックリストを説明した.STROBE 声明については研究報告の質向上のために作成された,観察研究の報告において記載すべき22 項目のチェックリストを解説した.</p><p>【結論】紹介した2 つのガイドラインで推奨されている項目をすべて記載することは理想であるが,すべてを網羅することは困難である.しかしながら,これらのガイドラインに示された項目を念頭に日々の臨床に臨むことで,診療録が充実しガイドラインに沿った学会発表や論文発表を行うことに繋がり,個々の臨床家の資質が向上するだけでなく,摂食嚥下リハビリテーションに関する研究,臨床のさらなる発展に繋がっていくと思われる.本稿によって,より質の高い論文が数多く本誌に投稿され,摂食嚥下リハビリテーションに関する臨床と研究が発展する一助となることに期待する.</p>

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