健康寿命日本一を目指す大分県の取り組み—多様な主体との協働による社会環境の整備—

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タイトル別名
  • Oita prefecture’s efforts to become the best Healthy Life Expectancy in Japan: improvement of social environment through collaboration with various organizations
  • 健康寿命日本一を目指す大分県の取り組み : 多様な主体との協働による社会環境の整備
  • ケンコウ ジュミョウ ニホンイチ オ メザス オオイタケン ノ トリクミ : タヨウ ナ シュタイ ト ノ キョウドウ ニ ヨル シャカイ カンキョウ ノ セイビ

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抄録

<p>大分県では健康寿命日本一を目指して,多様な主体との協働による社会環境の整備に取り組んでいる.その中心的な役割を果たしているのが,2016年に設立された「健康寿命日本一おおいた創造会議」(以下,創造会議)である.創造会議は,経済団体,保健医療福祉関係団体,報道機関,行政機関,健康づくり関係団体,大学等の39団体で構成され,構成団体間の連携や健康寿命の延伸を支援する「おうえん企業」との連携を促すプラットフォームとして機能し,官民一体となった県民運動の展開の原動力になっている.</p><p>こうした協働の背景には,2014年度に開始した「健康経営」の推進により,健康づくり担当課と商工会議所をはじめとする経済団体や協会けんぽ大分支部との協働体制が構築されたこと,同じく2014年度に開始した,美味しく減塩を進めようという「うま塩」プロジェクトの実践を通して,Creating Shared Value(共通価値の創造)の理念に基づく企業との新たな連携の形態に手応えを感じ,より積極的に企業との連携を進められたことが挙げられる.</p><p>ヘルスプロモーションの実践においては,健康寿命の延伸というアウトカムの評価だけでなく,多様な主体との協働による社会環境の整備のプロセスの評価も重要であり,そのノウハウやエビデンスの蓄積が望まれる.</p>

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