朝食時における家族との共食状況と成人の朝食欠食との関連

  • 中出 麻紀子
    兵庫県立大学環境人間学部食環境栄養課程 先端食科学研究センター
  • 木林 悦子
    園田学園女子大学人間健康学部
  • 諸岡 歩
    兵庫県健康福祉部健康局健康増進課

書誌事項

タイトル別名
  • Association between the number of family members being present at breakfast and skipping breakfast in adults
  • チョウショクジ ニ オケル カゾク ト ノ トモグイ ジョウキョウ ト セイジン ノ チョウショク ケッショク ト ノ カンレン

この論文をさがす

抄録

<p>目的:20~40歳代成人における朝食時の家族との共食状況と朝食欠食との関連について検討を行う.</p><p>方法:平成28年度ひょうご食生活実態調査に参加した20~40歳代の男女804名のうち,家族と同居し,データに欠損のない522名を解析対象とした.朝食欠食者は朝食摂取頻度が週3日以下の者とし,朝食時の家族との共食状況と朝食欠食との関連についてχ2検定,二項ロジスティック回帰分析を行った.</p><p>結果:朝食時に毎日家族全員が揃って食べる人は62名,時々家族全員が揃って食べる人は106名,家族の一部が揃って食べる人は205名,家族がばらばらに食べる人は149名であった.朝食欠食者は上記の順に3.8%,14.2%,34.0%,48.1%であり,家族との共食状況と朝食欠食の有無との間に有意な関連が見られた.従属変数を朝食欠食の有無,独立変数を家族との共食状況,属性や朝食欠食と関連する項目を調整因子とした二項ロジスティック回帰分析を実施したところ,毎日家族全員が揃って食べる人を基準として,時々家族全員が揃って食べる人の朝食欠食のオッズ比[95%信頼区間]は2.45[0.74, 8.14],家族の一部が揃って食べる人は3.37[1.08, 10.56],家族がばらばらに食べる人は7.91[2.57, 24.39]であった.</p><p>結論:朝食時に家族全員が揃って食べない人では,朝食欠食者が多いことが示唆された.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ