多発性骨髄腫診療の進歩と将来

  • 村上 博和
    群馬医療福祉大学新学部設置準備室教授 群馬大学名誉教授

書誌事項

タイトル別名
  • Multiple Myeloma: Current Advances and Future Directions
  • タハツセイ コツズイシュ シンリョウ ノ シンポ ト ショウライ

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抄録

<p>これまで,多発性骨髄腫の予後は極めて不良で治癒は困難とされていた.しかし,近年サリドマイドなどの免疫調整薬,ボルテゾミブなどのプロテアソーム阻害薬,さらにダラツムマブなどの抗体薬を含めた新規薬剤の導入により治療成績は著しく向上し,生存曲線にプラトーが得られるようになってきた.また,微小残存病変の検出法も進歩し,治療効果の判定の精度も向上したため,的確な治療戦略が組めるようになった.今後,CAR-T療法をはじめとした強力な免疫療法の導入も想定され,治癒が望めると言っても過言ではない.</p>

収録刊行物

  • 北関東医学

    北関東医学 70 (3), 175-185, 2020-08-01

    北関東医学会

参考文献 (24)*注記

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