日本文化からみた情報システムの要求分析に関する一考察 -お客様は「要求」を語るのか「感想」を語るのか―

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タイトル別名
  • Difficulty of Requirement Analysis from the Japanese Culture’s Viewpoints

抄録

我が国は先進諸国では珍しい多神教(アニミズム)の国である.一方,コンピュータや情報システム開発におけ る要求分析手法は,一神教をベースとする欧米で生まれ育っている.また,日本語と欧米の言葉の差も大きい.し かし,海外発の要求分析手法を導入するに際して,従来,文化的差異は全くと言ってよいほど,無視されてきた. 本稿では,我が国における要求分析の困難性の一つの要因として,文化・言語の問題が存在するのではないかとい う問題提起を行う.そして,1)ヒアリング結果の表面上の文言を鵜呑みにすることは危険であり,「背後にあるも の」を取り出す必要がある,2)GTA(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)やマインドマップの様に単一の 概念語で要求を分析する手法よりは,KJ 法やm-GTA(修正型GTA)のように,「背後にある概念」を文章で抽出す る手法が望ましい,との仮説を示す.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285697591055488
  • NII論文ID
    130007897689
  • DOI
    10.19014/proceedingsissj.6.0_9-4r
  • ISSN
    24339318
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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