SRSF5 siRNAノックダウンHaCaT細胞における亜ヒ酸感受性の上昇に関与する因子の探索
書誌事項
- タイトル別名
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- The factors involved in increasing arsenite sensitivity in SRSF5 siRNA knockdown HaCaT cells
抄録
<p>【目的】当研究室では、mRNAのスプライシング機構が化学物質曝露により障害を受け、その結果選択的スプライシングが惹起されることを見出している。これらの研究の過程で、スプライシング因子であるSerine/arginine-rich splicing factor 5(SRSF5)のsiRNAを導入したヒト表皮角化HaCaT細胞において、亜ヒ酸(As(III))に対する感受性が上昇することを検出した。そこで本研究では、SRSF5を減少させたHaCaT細胞においてmRNAスプライシングが障害を受けている遺伝子群を検討し、その中からAs(III)の感受性に関わる因子の同定を試みた。</p><p>【方法】細胞:HaCaT細胞、siRNA導入:標的部位の異なる2種類のSRSF5 siRNA(No.1, No.2)をリポフェクション法で導入した。タンパク質量:western blot法、mRNA量:Raltime-qPCR法、As(III):メタ亜ヒ酸ナトリウムを使用した。細胞毒性:alamarBlue試薬を用いた。mRNA解析:RNA-seqによる解析 </p><p>【結果・考察】</p><p>ControlおよびSRSF5 No.1, No.2 siRNAを導入したHaCaT細胞の亜ヒ酸への曝露(6時間)後に総RNAを回収した。RNA-seqにてmRNAのスプライシング異常を検討したところ、155の遺伝子群において、Controlと比較してNo.1およびNo.2で共通して2倍以上発現が低下していた。SRSFファミリーに関しては、SRSF5以外は減少が検出されなかったことから、他のSRSFsがオフターゲット効果を受けていないことがわかった。一方で、検出された遺伝子群の中には、ヒ素のグルタチオン抱合体の排泄トランスポーター(MRP3)が含まれていた。現在、As(III)の感受性の上昇に関与する因子について検討を進めている。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-193-, 2020
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285697591508096
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- NII論文ID
- 130007898273
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可