AMED-MPSプロジェクト:ユーザーニーズに基づくMicrophysiological System (MPS)開発への取り組み

書誌事項

タイトル別名
  • Overview of AMED-MPS project; User-driven Microphysiological System (MPS) development

説明

<p>本演題では平成29年度よりAMED 事業として発足した「再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発」プロジェクトが挑んでいるユーザー主導型のMPS開発(AMED-MPS事業)の取り組み事例について紹介する。</p><p>本事業は、4 つの研究課題チームと集中研究拠点(集中研)および意思決定機関であるヘッドクォーターから構成され、アカデミアおよびユーザーである製薬企業、および意思決定機関が一体となった研究体制を構築している。MPSモデル開発を担当する研究課題チームでは、肝臓、小腸、腎臓、BBBの4臓器にフォーカスし、それぞれの臓器においてアカデミアでデバイス開発およびデバイスに搭載する細胞の安定供給に関しての研究開発を行っている。また、開発されたMPSモデルを実験室レベルからユーザーに使ってもらえる製品レベルまでの研究から産業化までを担当する製品製造技術に関する研究課題、並びに品質管理や規制面での整備も見据えた細胞とMPSモデルの規格化・標準化を整備する研究課題が実装されている。さらに、ユーザーを代表して複数の国内製薬企業から薬物動態や安全性分野のsenior managerが意思決定機関に入るとともに現場の研究員が協力者として参画している。なお、2019年度からは新規課題として、肝臓を対象としたヒトiPS細胞より分化誘導した臓器細胞と、その同一ドナーから採取した肝細胞機能の相関性を検証する研究課題が追加された。</p><p>本事業におけるアカデミアとユーザーの橋渡し機関として設置された集中研は、製造技術チームおよび標準化チームと密接に連携し、モデル開発チームから提案されたMPS技術を実際にユーザーに触ってもらいながら実用化する研究開発を行っている。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285697591840000
  • NII論文ID
    130007898642
  • DOI
    10.14869/toxpt.47.1.0_s28-5
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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